2020/06/04

2008年6月4日 パリ13日目




17時13分 あべちゃんといっしょにユーロスターに乗ってパリからロンドンへ帰る。





この日も日記が残っていない。かろうじてユーロスターのチケットが残っていたのでこの日のこの時間にパリを離れたことは間違いない。
出発までの時間、どう過ごしていたのか、なにを食べたのか、とっても気になる。
でもなにも覚えていない。
思い出したいのになにも思い出せない。さみしい。
パリでの最後の二日間、私は何をしていたんだろう。

2020/06/03

2008年6月3日 パリ12日目




エッフェル塔にのぼって、パリの街を一望する。
公園がとても良かった。




当時の日記が6月2日で終わっていた。
6月3日の記録として残っていたのはエッフェル塔のチケットのみ。
ほかは何も覚えていないことがさみしい。
どこに行ったのか地図とにらめっこしたけど分からない。
この日もふかふかのベッドで寝たことは確か。

なにか残さないと、なにも残らない。



2020/06/02

2008年6月2日  パリ11日目

 


8時に起きて最後の荷物整理。枕のところにナムからの手紙があった。深夜に帰って来て早朝に出かけていったみたい。日本のことが好きと言っていたナム。連絡を取り合いたいとメールアドレスを書いてくれていた。最後に挨拶できたらよかったな。
朝ごはんは食べずに受付へ。
ロビーに出ると何やら団体の子供たちでごった返ししている。何事かと思ってあとで調べたら、私が泊まっていた宿は基本フランス国内の修学旅行生を対象にしているらしくそのシーズン以外だけ空いていれば一般客も泊まれるというところだったらしい。空いている時期でラッキーだった。だから食堂もどこか学校っぽさがあったのかもしれない。この宿のおかげでメトロにほぼ乗らずにパリの街中を歩いて過ごせたし本当に良かった。
受付のラファに最後の挨拶。ラファはほんとによくしてくれて、そして日本人が好きみたいでとりわけ好意的に接してくれていたように思う。今夜会えないかと誘ってくれたけど今夜は行けないよと伝えてサヨナラ。また会えるといいな。

みゅうにもう一度寄って挨拶する。みゅうがあって本当に良かった。

8:50 北駅でロンドンからやってくるあべちゃんと待ち合わせ。ひとりの旅も終わり。
近くのカフェで朝ごはんを食べる。どんなところだったかぜんぜん覚えていないけどモーニングをカフェで食べれるなんてひとりでは行けなかったので新鮮で楽しかった。

蚤の市へ行ってみることに。私はアンティークの折り畳めるザルを買った、すごくかわいいし折り畳めるのでかさばらなくて良い。
りんごのタルトを買い食い。スーパーに寄ってエコバッグやお菓子をお土産に選んで購入。地元のスーパーってほんとに楽しい。

ひとまず歩いてホテルへチェックイン。
ふたりで泊まるのに一泊ぐらい贅沢しても良いよねってことでユースではなく普通のホテルを予約してもらった。良いところだった。ふわふわのベッドとシーツがすごく嬉しいしきれいなシャワールームも最高だった。安いところはそれはそれでいいけどとにかく布団が薄くて硬い。シャワーも狭いしお湯が出にくい感じ。窓から見える景色も違う。これだけで人間のテンションって変わるからおもしろいなと思う。

歩いてモンマルトルへ。サクレ・クール聖堂までのぼる。寺院には入らず外から眺めて、モンマルトルの丘からパリを一望。すごくすごく良い景色。アメリもここに来たね。
すごい坂道で急な階段があったり街並みもすごく良かった。街並みが今までうろうろしていたところとまた違っておもしろかった。
下ってきたところでアメリにも出てきたカフェのところで記念撮影。
カフェに入った記憶があるようなないような。でもクレームブリュレを食べた記憶がないから入ってないのかな?なんとく営業していなかったような気もする。記憶が薄い。
近くにあるムーランルージュも観に行く。なんだかかっこいい。

ひたすら散歩する。アフリカ系の移民が多い町なのかアフリカ雑貨のお店も多いし中心部に比べてだいぶ人種も違う。町の雰囲気も違うのでどこに来ているのか一瞬分からなくなる。観光客はあまりいない雰囲気。本屋で万引きしている男性二人が走って逃げる瞬間を観てしまった。いろんな側面があるパリ。映画館の看板がすごくかっこよかった。
入ったお店でオニオンスープを飲む。これがとても美味しかった!
お水もお金を取られる。ふたりだとひとりのときより気軽にカフェやお店に入れて嬉しい。

また出てひたすら歩き、途中で見つけたギャラリーで写真を見る。良い出会いがあった。
多少二人とも歩き疲れてきた様子。
北駅の近くまで帰って夜ご飯を食べにレストランへ。
パリで初めてのディナー。何をどう頼んだのか覚えていないけど美味しかった記憶。
いい雰囲気だったけどたまたま隣に座った日本人の男性が珍しく嫌な感じの人で色々と台無しになる。仕事でよくパリに来る自慢話、旅行で来ている私たちを馬鹿にすることを言ってきてなんだかがっかり。それなのに連絡先を交換しようとしてきてなんなんだろう。私はほぼ無視していたけどあべちゃんは果敢に対応していた。

ホテルに戻ってふかふかふわふわのベッドで寝る。




2020/06/01

2008年6月1日 パリ10日目



朝早めに朝食。
バゲット、ヨーグルト、飲み物。バゲットをナプキンで包む。
部屋の予約はしてあるのでカウンターには寄らず。
同室の韓国人ナムと一緒に蚤の市に出かける。
なんてところか分からないけどメトロで行った記憶。
行ったものの雰囲気がフリーマーケットのような本当に不用品しかない感じで良い物が全くなかった。一通り見たけど何も買わずに諦めて帰る。
途中の駅でナムと分かれて私はひとりでマドレーヌ教会へ。
日曜日のミサに参加。心が洗われる。信者ではなくても賛美歌や神父さまのお言葉、理解できなくてもなんだかジンとする。

近くのLADUREEでクロワッサン、タルトタタン、エクレアを購入。
日本にも出店しているけど買うのは初めて。店内で食べてみたかったけど緊張しそうだったのでテイクアウトにしてみた。人気のマカロンは買わず。パレ・ロワイヤルまで歩いての公園のベンチで一休み。
LADUREEで買ったものを頬張っていたら通りがかりのマダムに「Bon appetit」と声をかけられる。すごくいい笑顔で通り過ぎていった。
ぜんぶ美味しかった。
一人でおいしいおいしいと呟きながら、かなり怪しい人になっていたかもしれない。人生初のLADUREEをパリで。夢のようです。

バスティーユを目指して歩く。けっこう歩いてもう足の疲れはピーク。
大きな交差点で信号待ちをしているとローラブレッドの大会なのかたくさんの人が目の前を通り過ぎていく!
隣にいたマダムとすごいね!と言い合う。マダムフランス語、わたし日本語。
たぶんマダムもすごいねって言ってたと思う。目と目で通じ合う感覚。気持ちいいしうれしい。
信号を渡ったところに小さな教会を見つけたので一休み。中は冷んやりしていてとても落ち着く。私みたいにちょっと休憩しているような人が何人かいた。少し居眠り 。

植物園があったので入ってみる。
ひとまわりしてすっかり歩き疲れてベンチで休む。気がついたら40分くらい居眠りしていた。気持ちよかったな。隣接の動物園も行ってみたかったけど諦める。
種をたくさん売っているのを見る。かわいい紙にお薬みたいに包んでいた。
みんな群がっていてそんなに種が人気なんだなぁとしばらく見学していた。

サン・ルイ島に行ってキャラメルとピーチのアイスを食べる。ここのアイスを食べるのももしかしたら最後かなと思って初のダブルを注文。美味しい。
大道芸がいたのでしばらく見る。立っているのもしんどくてベンチで一休み。
帰り道、路上で売っているお土産屋さんでエッフェル塔のキーホルダーをいくつか買う。
金色で小ぶりだしかわいい。どこにでも売っているキーホルダーで売っている人によって価格が違ったけどどこもそんなに変わりないのかなと思った。
夕立ち。
毎日とても良いお天気だったけど夕立ちがとても多かった。一日に一回は雨が降っていた。パリジャンはみんな慣れているのかな。持っていった折り畳み傘が帰国するときには壊れてしまった。

宿に戻ってクロエがご飯を食べに行こうと言うのでオペラ座近くの日本料理が何店舗かあるところへ行ってうどんを食べた。久しぶりの日本食(おにぎりせんべい除く)。
みんな自由にうどんを食べていた。麺とつゆの扱いが、そうではなんだけどなと思ったけど自分が話せないし余計なことをしない方がいいのかなと思って(一応店側も食べ方の案内を出していたし)そのままあたたかく見守り、ごちそうさまでした。
クロエと宿の近くのバーへ行ってみる。クロエは唐辛子が入ったカクテルを飲んでいた。
クロエとは英語で話していたのか、ろくに話せない私にいろいろ話してくれていたように思う。やさしい。
明日にはこの宿を出るので荷物の整理で遅くまで起きていた。朝から出かけているナムが遅くにってもまだ帰って来なくて心配だったけど、いつのまにか眠ってしまっていた。