2020/05/30

2008年5月30日 パリ8日目






日記の始めにおにぎりせんべいを食べると書いてある。日本から持って行っていたのか、全く覚えていないけどなぜこのタイミングで食べているのか謎。醤油が恋しくなったのかな。おにぎりせんべいをフランスで食べる日が来るなんて信じられない。

久しぶりに朝のんびりと過ごす。
バゲット、ヨーグルト、飲み物。バゲットをナプキンに包む。
朝食のあとはお決まりの部屋の予約。まだ3泊はする予定だったので頼んで3泊分の予約、支払いを済ます。前からこのやり方が出来たのかな?システムがよく分からない。

ゆっくり散歩がてらロダン美術館まで歩く。庭園が夢のように素晴らしい。5月の青々とした緑にお花たち。この時期に来れてよかったと心から思った。ロダンのアトリエがあった豪邸がそのまま美術館になっている、ロダンってお金持ちだったのかしら。実はよく知らずに来た。彫刻のこともよく分からない。分からないけどブロンズ像とか意味分からなくてもはやすごいとしか言えない。地獄の門の重々しさ。考える人に群がる人々。彫刻がメインのせいなのかかなり重圧感のある美術館だった。それを和らげるための豪邸と庭園なのかな。絵に描いたような貴族のお屋敷の庭を散歩出来てとても優雅な気持ちだった。
緑が本当にきれいだった。

歩いてすぐのオランジュリー美術館へ行く。昨日の二の舞にならないように早めに来た。
目玉はなんと言ってもモネの「睡蓮」。ものすごく大きな絵。実際に庭を見たけれども実物の庭とはまた違う感動があって胸が震える。モネは本当にすごい。ため息しか出ない。庭への愛、絵画への愛、いろんな愛が見える。自然光が入ってくるようになっていて観る時間帯によっても雰囲気が変わりそう。1日ここで過ごすことも出来そうなくらい良い空間だった。無事に入れてよかった。

オランジュリーを出るとすぐにチュルイー公園がある。そこのアイススタンドでティラミス味のアイスを買って食べた。だいたい大きな公園にはアイススタンドと噴水もあってみんなとても楽しそう。それを観ているだけでわたしも楽しい。
ルーヴル美術館の方へ歩いていくとPAULがあったのでキッシュをテイクアウトして公園で食べる。美味しい。物価は少し高めなのであまりたくさんは買えない。少し切ない。アイスもなるべくシングルで安いのを選ぶ。それでも十分しあわせ。

いざルーヴル美術館へ入館。入り口のガラス張りのピラミッドがとてもかっこいい。とにかくすごい人が観賞に来ていた。人、人、人。廊下には所狭しと彫刻作品がありみんなが触ったあとがみえる。大丈夫なのかな?心配になるけどそういうものらしい。写真もバシバシ撮っている。いざ入ったものの、人の多さ、連日歩きまくりで疲れていたのもあって少し休憩のつもりでソファに座ったらそのまま1時間ほど居眠りしてしまった。まさかのルーヴル美術館で居眠り。信じられない。でも仕方ない。疲れていたもの。起きてぼんやりしていたけどせっかく来たんだし色々観たい。来れただけで満足してしまうところだった。閉館まで満喫しようと決める。
そしてついに「モナ・リザ」との対面。ものすごい人がその部屋に来ていて熱気がすごかった。想像以上に小さくてとても繊細そうな、そして儚い雰囲気がした。その繊細な彼女を撮影しまくる人々。今は分からないけど当時は写真も撮っていたし下手したら触りそうな勢い。さすがに触れないようにはなっていたけどなかなか大変そうだった。
でも間近で観れてとても嬉しかったしここにずっといるんだなと時々彼女のことを思い出したいと思った。いつもこんな雑踏の中にいるのもなんだか面白いけど閉館後はメトロポリタンミュージアムの歌のように動き出したりしていたらいいな。

サモトラけのニケ像を見上げているときに親子連れに道を聞かれた。そもそもなぜ私に聞くんだろう。スタッフやほかに英語やフランス語とか話せそうな人がいっぱいいるのになぜ、不思議すぎる。別にいいけどね。観たい作品があるけどどう行けばいいのか分からないみたいだったので教えてあげた。答えられる私もなんなんだろう。ちょうど観てきたところだったのかな。おもしろい。
最後はナポレオン3世の居室を見学する。なんて煌びやかな世界!王室での暮らしってそれはそれで楽しそうな気がするけどやっぱり大変なんだろうか。いろいろ妄想してしまう。豪華な暮らしをしていたんだな。
お土産売り場に寄れなくて残念だった。モナリザグッズとかかわいいのあったのかな。
見てみたかった。それだけがとても悔やまれる。

夕暮れ。パリって本当に美しいなと思う。
スタバでドーナツを買って食べる。

宿に帰ると同部屋のクロエがアイスを食べに行かないかというのでハーゲンダッツのカフェへ一緒に行く。パフェみたいなのをテイクアウトして散歩しながらだったか、店内で食べたのかな。ふたりで散歩。すっかり日も暮れルーヴル美術館のエントランスの広場に座ってしばしまったりと過ごす。ひとりだと夜はあまり歩かないようにしていたので夜の散歩がとてもうれしい。夜風がとても気持ちよかった。
このクロエちゃんはろくに話せない私にもとてもフレンドリーでマブダチみたいに接してくれてとても優しかった。どこの国の子だったかな。

結局夜ご飯はパフェのみだったのか、何も記録がない。
夜ご飯情報がなさすぎて本当に謎!







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