2020/05/29

2008年5月29日 パリ7日目



 

朝、同室のカナダ人だったかアメリカ人だったかの青年が朝食に誘ってくれたので他の女の子を一緒に3人で食堂へ。
だれかと一緒でも私は英語での会話ができないのでなんとなくふむふむ言うだけ。
バゲット、ヨーグルト、飲み物。バゲットをナプキンに包んでおく。
この誘ってくれた男の子はとてもフレンドリーで優しかった。
部屋が10人部屋になって名前もメモしている人としていない人が出てきている。挨拶だけで終わる人もいるし、早朝出て行ってそれっきりの人や寝静まった頃に帰って来る人やみんなそれぞれの行動。みんながパリで何しているのかとても気になる。

部屋の予約をして、みゅうへ顔を出す。また来れるか分からないのでお世話になった日本人スタッフのおじさんとおばさんに挨拶する。とても愉快な二人だったな。私のことをなぜか女優という設定で接してくれてそれが謎だったけどかなり面白かった。ときどき日本語で気兼ねなく話せる人がいることですごく安心してパリで過ごせたな思う。感謝。

そのままシテ島まで歩く。サントシャペル教会へ。今日から二日間使えるミュージアムパスで入場。ステンドグラスがすばらしい教会だった。毎日歩いていて思うけど徒歩圏内にこんなに歴史的にもすばらしい建築物がごろごろあってほんとにすごいなと思う。
次は近くにあるノートルダム大聖堂へ。入場に少し並ぶ。人も多くて人気なのがよく分かった。パリに来て行列に並ぶのは初めてだったかも。ノートルダムも素晴らしかった。ステンドグラス、マリア像などの石の象、どっしりとした重みのある大聖堂だった。圧巻。キャンドルを買って奉納した。みんながそうやって灯した蝋燭がとても美しかった。

また歩いて今度はポンピドゥーセンターへ。ゴシック建築が多いパリの中では逆に珍しい近代的でかっこいい建物。中にある近代美術館に行きたかったけどかなり広そうで見て回れる時間がこの後の予定を考えると難しいかなと思ってエントランスの雰囲気と外観だけじっくり楽しんだ。また来れるかしら。2日間では観に行けるところがやはり限られてしまう。仕方ない。
ピカソ美術館へ。少し道が狭い界隈にあって迷った。とても楽しみにしていたピカソ美術館。最高に良かった。やっぱりピカソってすごい。絵も良かったけど初めて生で観た陶芸作品が本当に良くて、あと館内の雰囲気も光の入り具合、ぜんぶ最高に良かった。
大満足の心のまま外に出て見つけたアイススタンドでショコラのアイスを買って食べる。

次は歩いて行こうか迷ったけど時短のためメトロに乗ってモンパルナスまで行く。郵便博物館。フランスにおける郵便に関する博物館で切手からポスト、郵便受けや配達の自転車などぜんぶがいちいち可愛かった。手紙や文字が好き。
本に掲載されていたクレープ屋さんがモンパルナスだったので遅めのランチに行ってみることに。一人でレストランやカフェにはまだ入ったことがなかったので少し緊張したけど日本語のメニューがあって有り難かった。迷いながらガレットとデザートにクレープも頼んだ。どの種類にしたかは謎。となりにスーツできめたかっこいいおじいちゃんがいてクレープのときフランベしていてさらにかっこよく見えた。どのクレープでフランベしてもらえるのかは分からなかったけど。角砂糖の包みがかわいくて使わずに持って帰った。

オランジュリー美術館へ。閉館まであと2時間もあるのに入場を断られた。びっくり。もう働きたくないってことなのかな。
諦めてセーヌ川をちょうど渡ったところにあるオルセー美術館に行くことにした。先日は外観だけ観て満足していたけど実際中に入ると元駅舎はとても立派で大きな時計、アーチ型の屋根、広々とした空間、光も綺麗でかなり壮大な美術館だった。そして展示物もかなりあって全部観たいけど全部観るには1日がかりな気がした。かけ足になってしまっけど観たかった有名な絵画や気になる作品を堪能。観たい気持ちと歩き疲れてよれよれの足。気持ちに身体がついていくのに必死だった。最後は疲れ切ってもういいやという感じ。ちょっともったいなかったな。
ふらふらになりながら歩いて宿まで帰る。
帰り道のセーヌ川、夕暮れがとても綺麗だった。

夜ご飯の記録がないけどいったいどうしていたんだろう。
ほぼ歩くか観ているかでほんとうに疲れていたことはよく覚えている。オルセーがいちばん辛かった。足が痛いという思い出とセットになってしまってオルセー美術館ごめんねという感じ。いつか挽回したい。


























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