2020/05/23

2008年5月23日 パリへ

 




 




2008年5月23日

7:00起床
7:45出発
59のバスに乗ってキングスクロス駅へ
初のユーロスター(イギリスと日本をつなぐ新幹線みたいな電車)
チケットは日本で買うよりもイギリスで買った方が安いからとあべちゃんが買ってくれていた。こんなとき現地にいる友人は心強い。
ここからはひとりきりになるので少し不安になる。
9:26出発 18号車 4人用のボックス席
黒人のフランス人親子と一緒だった
お母さん、男の子、女の子、明日で9ヶ月の女の子
子供達が知っている日本語の単語を教えてくれたり「これは日本語でなんというのか」という質問をしてくれたり、お母さんとはどこまで行くのかという話、と言っても私が英語もフランス語も話せないのでかなりぎこちない会話だったと思う。
ユーロスターはなかなか快適だった。

12:47パリの到着(イギリスとの時差は1時間)
降りたホームで男の子がグッドラックとサインしてくれた。うれしかった。
降りたはいいがここがどこなのかさっぱり分からない。
いきなり英語からフランス語になって少しとまどう。
とりあえず落ち着くために本場のPAULでクロワッサンを買う。
初フランス語での買い物、初ユーロでの支払い 少し緊張した。
チケットが買えるインフォメーションを探そうとしたけどよく分からず、それっぽいのがあったけどフランス語も英語も分からないのでやめた。度胸の問題か?(とメモ)
うろうろしてベンチに座ってクロワッサンを食べて落ち着く。
宿を取っていなかったのでとりあえずユースホステルに行こうとメトロ③を探したけどないので④の方へ、その前にトイレへ(1ユーロ)。
インフォメーションを見つけて地図を見せて行きたいところの指差したら切符を一枚くれた。1.5ユーロ メトロは暗くて臭い。それでもメトロが平気なのはロンドンでの経験があるからな気がする。

なんとかPORTE DE BAGNOLET駅へ。出口がいまいち分からないので適当に降りる。
地図で通りと住所を照らし合わせてとぼとぼ歩いてメモしたユースホステルへ。
地球の歩き方にはたしか4軒ほどのユースが掲載されていてそのうち安全面で評価があったところのみを候補にしていた。ユースは普通のホテルより安い。
ユースに着いて受付の男性に会話本の「今晩から泊まりたい」というところを指して伝える。一瞬だけパソコンを操作したけど即答で「full」(満席)と言われてしまった。
私の方を全く見ないので怪しいなと思ったけど伝える術がなかった。
このとき初めて人種差別を受けたような気がして腹が立った。
諦めて次に行くことに。外に出た瞬間、宿を決めて来なかったことを少し後悔した。
自分の責任なので自分を責めるしかない。
一気に旅気分が最悪になった。でも泣いていられないので次の駅へ。

REPUBLIQUE駅で下車。次の候補のユースへ。門のところに立っているおじさんに聞いたが「full」と何も調べずに言われてしまう。これは本当に満室なんだろうなと思った。
優しいおじさんで、「この先にもあるよ」と教えてくれた。まっすぐ行って右。
一泊60ユーロとかなり高めだったけど泊まるところがないよりはましだと思って受付に行ったらなんと美少年が日本語で対応してくれた。が、「もういっぱいです」とのこと。
他にないかと聞いたらルーブル美術館の近くにあるから電話してみればと電話を貸してくれた。言われるがまま電話をするが途中で言葉が分からなくなり彼に変わってもらう。
夜の7時にならないと今夜ベッドが開くか分からないらしい。不安がる私に彼は「次へどうぞ」とクールにばっさり。
駅までの道、このまま泊まるところがないとどうしようかと不安になってかなりドキドキした。とりあえず今電話してみたところへ行ってみることに。地球の歩き方にも掲載されているところだったので場所の不安はなかったけど地図通りのところを何度通っても見つけられなくてもうダメかと思った。でもこの通りしか考えられないともう一度通ったら見つかった!正式名称を略していただけだった!静かなたたずまいのビル。
受付の女の子が千尋と印象が似ていて安心した。まだ夜にもなっていなかったけどとりあえず聞いてみようとまた会話本を出して「今晩から泊まりたい」を指差し。
即答でOKだった!よかったーーー
胸をなで下ろすとはこういうことだと本気で思った。

34号室のツインの部屋。鍵が二段階になっていて(まわしてまわしてもう一回まわす、とメモにある)開け方が分からず開かなくてどうしようと思いながらもいつか開くだろうと思いながら回し続けていたら開いた。
部屋にはすでにだれかの荷物が置いてあった。少し疲れた。
一気に安堵感と疲れが押し寄せてきて少し横になった。30分くらい寝たかな。
あまり楽しい気持ちになれず、むしろ何しに来たんだろうという気持ちでいっぱい。
でもなんとか起きて散歩でもしようと外に出てみた。
大きな郵便局があったので入ってみると変な派手なボールペンをパリのおみやげにと勧められたけど断る。ちょっと歩くと文房具屋さんがあったので葉書を一枚買う。
郵便局にまた行って座りながら千尋に手紙を書いた。パリ初日で何もないのでとりあえずホテルの受付のお姉さんが千尋に似ていることを書いた。
いつのまにかハンカチを落としていたみたいで男の人が拾ってくれた。
窓口がいくつかあって並んでみるけどなかなか進まない。そんな私を見てか女の人がやって来て「あ、それならこっちでもできるわよ」的なことを言いながら機械のところで説明しながらぜんぶやってくれた。ありがとう!優しい人に会えてよかった。
とにかくみんな優しい気がする。

郵便局を出てとぼとぼ適当に歩いていたら公園のような広場に出た。落書きだらけの大きなモニュメントがあって子供たちが遊んでいる。そうこうしていると広場で急に演劇が始まった。ファントム風な子と気難しそうな人たち。しばらく座ってぼんやり見ていると隣に座っていた女の子が話しかけてきた。「フランス語分かるか」という聞いてきたでの「分からない」と答える。私は日本、あなたは? チェコスロバキアのイヴァ、少し話す。
演劇をなんだかんだ最後まで観て投げ銭で少しだけお金を入れた。歩きながらイヴァと話す。そのまま近くのカフェでご飯を食べることに。
サーモンのサラダとペリエ 18ユーロ 少し高め 山盛りで美味しい。
英語が少ししか分からないもんだからあまり会話ができず申し訳なくて仕方なかった。
お店を出てメトロのところでバイバイ。

部屋に戻ったらAnaigというフランス人の女の子がいた。アネイグという発音が難しい。
勉強のために2週間いるそう。次はイタリアに行くと言っていた(気がする)。
学校で習ったという「冷蔵庫にはたまごと牛乳があります」という日本語を披露してくれた。かなり疲れていたのでシャワーを浴びてすぐに寝た。



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