2020/05/26

2008年5月26日 パリ4日目






早朝 起床
6:30に受付で部屋の予約をしようと思ったけどもしかしたら今夜は部屋ないかもしれない、と言われる。
どうしよう、不安になったけど今はどうしようもないのでとりあえず出かけることに。
荷物を預かってもらう。
預かるといって受付の横に雑多に置かれている荷物のところに置くだけなのでかなり不安だけど仕方ない。貴重品は入れず、リュックのチャックのところを紐で結んでおく。

7:00にみゅうへ
大型バスに乗り込んでツアーに参加。
日本人向けの旅行会社のツアーなので参加者の日本人のみ。
数十名の参加。
バスの座席は余裕があり各自好きなところに座る。
まさに観光という気分になって楽しい。
いざモンサンミシェルへ。
道中の景色のすばらしいこと。
街の喧騒から出て自然あふれる景色は同じ田舎の風景でも当たり前だけど日本とは違う世界で5月の緑がとても豊だった。パリの風景もすごく好きだけど自然豊かなフランスのいろんな地域も魅力的だなと思った。
サービスエリアで日記によると「バワン」を買うと書いてあるけど何のことか分からない。殴り書きってこわい。その「バワン」とお菓子を購入。

窓の外から遠目にモンサンミシェルが見えてきた。
それだけで感動。息を飲むってこういうこと。
ほんとうにすばらしい景色だった。
バスは12:00過ぎに到着、降りて島までつながっている道を歩く。
干潮で浜辺に降りて歩いている人もいる。
晴れているし最高に気持ちがいい。
満潮のときはぎりぎり歩けるらしいが大潮だと島まで渡れないらしい。
2020年現代は立派な橋が出来てどんなときも渡れるとのこと。

島についたらすぐにランチ。
レストランまで細い道が続き、脇にはお土産屋さんがずらりと並んでいる。江ノ島や長崎みたい。観光地のイメージが同じで微笑ましい。
予約されているレストランはツアー客用のお店っぽかった。
名物がオムレツということでレストランでオムレツとポークソテー、りんごのアイスをいただく。
参加者と少し話す。ご夫婦、親子連れ、家族総出。いつもは違うところにいる人たちが同じタイミングでこのツアーに参加した不思議を感じる。ツアーはほば参加したことがないので面白かった。みんなで決められた時間通りに動く。学校みたい。
ランチを終えて、修道院の中へ。各自好きな様にまわる。
修道院の中は少しひんやりとしていて薄暗い印象。どこか寂しげ。建物の作りは素晴らしく歴史を感じる。テラスや遊歩道があり外の空気を感じられるのがとてもよかった。ぽこっと外に出たところに大天使ミカエルの像があり不思議な存在感だった。
修道院は厳かで私はずっといるのがしんどいなと感じて外のテラスで海の向こうの景色を楽しんだ。悲しい歴史もあるだろうしそれだけ長い年月残っているということはそういうことなんだと思った。でもこの修道院があるからモンサンミシェルの美しさがあるように思う。
日帰りツアーはあっという間。帰りも長いバスになるので夕方前には集合。また来た道を歩いてバスまで向かう。ゆっくり歩きながら何度も振り返りモンサンミシェルの姿を目に焼き付ける。また来れるかは分からないしこの感動は忘れたくないなと思った。
バスの中からもずっとその姿を見続けた。さよなら。なんだかさみしい。

パリに着いたときはすでに日も暮れていて雨が降ってきていた。
宿に戻り部屋があるか聞いたけどないとのことで仕方なく荷物を持って違うユースホステルへ行くことに。部屋空いているか分からないけど、とにかく行ってみるしかない。
リュックひとつとはいえ全部の荷物に雨、歩いて20分くらいの道があまりにも不安すぎてパリに来て初めて泣きそうになった。
着いたユースで部屋があるか聞いてみたらなんとか泊まれそうだった。
案内してもらっているときにBVJ(泊まっていた宿)から電話がかかってきて私のことを話しているということだった。言語が全く通じないけどなんとなくお互い理解して私は戻ったほうが良さそうだということでBVJまで引き返すことに。頭の中はやや混乱していた。なにが起きているのか分からなくて不安なまま歩いていると若者の集団に日本語でからかわれた。それどころではないし相手にすると面倒だと思ったので無視。不思議そうに見られた。

BVJに戻るとファラ(受付の親切なおじさま)がなにしてるんだ!みたいな雰囲気で怒っている。どうやら私の部屋は確保されているらしい。さっきはないって言われたのに、受付にいた子が分からなかったのかな。怒られながら新しい部屋に案内してもらう。
怒られたけど(あまり怒られてる感覚はない)部屋があったことの喜びの方が大きい。
4人部屋。Aneigも一緒。シアトルからのValla?VAlly?メモが読めないけど、新しく同室になったメンバーに挨拶。彼女の荷物はとても大きくてドライヤーまで持参していた。今時の子って感じがしておもしろかった。アメリカって感じで良い。
2段ベッドの上になった。
宿問題が不安すぎてお布団で眠れることに感謝して寝た。本当によかった。

このときから今でもずっと謎。どうしてBVJは私が向かったユースが分かったのか、部屋はないかもって言ってたのに部屋を取っておいてくれたのか、でもとにかくみんなが優しいってことだけ実感している。








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